失念・・・・

8月31日月曜日朝、出がけに妻に言われた。
「チマキはどこへ持って行ったの?」
配達場所のことを聞かれたのだが、一瞬
「えっ?」
瞬間思い出した!
日曜日にチマキの配達を頼まれていたのだ。
70個。楽屋見舞いのお品だ。
依頼主はチョー有名な落語家さん。
(なんてっこったい!何で忘れたんだぁ!)
スマホで検索する。楽屋見舞いのはずの舞台のスケジュールだ。
ああ・・・昨日が千秋楽だ。
ああ・・・終わりだ。取り返しがつかない。
どういう手段を使っても取り返しがつかない。
チョー有名な落語家さんに電話を入れる。
が、留守電。
お詫びのメールを入れる。
ひたすらひたすら
「スミマセン。スミマセン」
「失念してました」
「後ほどまた電話を入れます」
間髪入れず再度電話。
今度は留守電に繋がる。
留守電にお詫びの電話!
―――――――――――――――
配達前日の土曜日、後楽園店に勤める妻と一緒の休みだった。
久し振りに二人で休める休日だった。
同郷の友人で落語家さんが勤める舞台を二人で見に行く手はずを整えていた。
前述の楽屋見舞いを頼まれていた落語家さんとは別な人で、桂竹丸師匠。
舞台は「霧島の花嫁」
霧島の老舗旅館に嫁ぐコメディー舞台。
主人公は宝塚のトップを務めた愛華みれさん。
鹿児島弁がふんだんに織り込まれた、鹿児島県人用と誤解されても仕方ないような、ローカルな脚本だった。
しかし楽しめた。
落語以上に面白い演技を竹丸師匠が魅せてくれた。

そして観劇の後は二人で長男の嫁の実家、町田市に出かける。.
嫁の父がつい先日他界した。
仕事の都合で通夜も葬式も行けなかった。
そのお詫びも兼ねて、線香を上げにうかがったのだ。
―――――――――――――――
失念は、そんないろいろが土曜日にあったためであった。
日曜日の配達をまったく見落としていた。
しかし言い訳にもならない!

当の落語家さんから電話があった。
関西弁で
「何があったん?」
来店も数回あり、電話口での会話は数知れず。
くだけた感じの口調だ。
「スミマセン!スミマセン!」
「すっかり失念してました。配達できませんでした」
案の定怒られた。
「何でだんねん。こんなことがあったら旦那さんのこと信用できまへんがな」
「その通りです。取り返しのつかない事しました」
そのくり返しがあった後、
「これからは気ぃ付けといてな-」
関西弁で言う・・・・
「しかし旦那さん、相当あわててましたなぁ!」
電話口で笑い声が漏れる。
その声でホッとする。
「すでに頼まれているチマキの配達どうしましょう?」
「ああそれは持っててぇな」
感謝感謝。

朝のランチの準備が終わるまでの、小一時間ほどの出来事。
でもでも疲れたあ。一日のエネルギー全部使ったような・・・・。
そして二度と起こらない工夫を何か・・・・・・・

 

 

 

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