国会議員

11日金曜日。
ディナータイム。予約はなかったが、途中から混み始めてきた。
ま、ソーシャルディスタンス状態だったために、席は埋まっているがそれなりの数のお客様。
そこへ突然民主党系の国会議員の先生が来店。
ありゃ!

前段がある。
先日、この先生の事務所からファクスが送られてきた。コロナ禍に対するアンケートだった。アンケート用紙に記入し、その余白に余計なことを書き込んでファクスを送り返した。

余計なこと。
1、コロナ禍でみんな一様に苦しんでいるのに、先生方の誰一人として高額のボーナス返上しませんね。ボーナスって賞与と訳されますよね。結果を何一つ出してないのに賞与っておかしくないですか?
2、コロナで直接なくなる方より、経済的に行き詰まって亡くなる方も出てきますよ。その場合に先生方は「殺人幇助罪」には問われないのですか?
3、ま、民主党には期待してませんけどね。

この議員さんとは関係ない別な前段がもう一つある。
私が会長を務める商店会についてだ。
都や区からの助成金施策がいろいろ出ている。コロナ禍に対する施策もあれば、コロナで苦しんでいる商店会に対しての助成金もあり、その一つにこの商店会も取り組んでいる。
自粛疲れのお客様たちや商店会会員のお店に一助になればと、商店会の飲食店向けのスタンプラリーを企画していた最中だ。
そのスタンプラリーの景品に高額商品を提供することが頓挫しかかっているのだ。高額(20万円程度)商品は、助成金を当てにせず商店会の協賛品で賄おうと妥協したのだが、それも駄目との返事。

新宿区と何度も折衝するが、200円程度のクーポンはOKだが、景品目当てのイベントに助成金は使えないとの一点張り。
若手の会員から出たアイデア、ねじ込んでも、会長として何とかこのイベントを成就させたいと願った。
区の振興課には、
「別なルートで助成金が出てくる方法を模索して良いですか?」
と、暗に政治的な決着を匂わせた。実際、区議と区長に働きかけていた。

と、そこへこの先生がいらっしゃった。
ファクスを送ったことで来店されたのはわかったが、ここは千載一遇のチャンスと捉え、ファクスの件を手短に謝罪し、この先生の席に座り込んだ。

これまでのいきさつをすべて語り、若手から出てきたプランを印刷して渡した。
「何とか実現させたい、若手が自信を持ち、地域貢献に目覚めるきっかけになります。」
私の方で頑張るだけ頑張ってみますが、 側面支援お願いします。と頼んだ。

区や商店会の事案に国会議員が出てくることはまずあり得ない。が、振興課には相当なプレッシャーになるはずだ。
でも、我ながら相当無茶ぶりだったし、身の程知らずだなと、帰った後で胸をなで下ろす。

後日談。
あらためて(ファクスの)謝罪のメールを送り、若手の気持ちに応えたい旨を伝えた。
そして経過を逐次教えてくださいとの返事を秘書の方からいただいた。