2022年 5月 の投稿一覧

時間

年を取ってくると時間の大切をヒシヒシと感じる。
どう考えても、どう計算しても私に時間が残ってないのだ。
残ってないというより、無為な時間を使いすぎた。

重信房子が20年の刑期を終えて出所したニュースが新聞に掲載されていた。
「連合赤軍」
日本中を騒がせた事件だったが、今となっては懐かしささえ覚える事件だった。

常識で見て彼女のやったことは凄惨悲惨なことだったが、その事件の是非はともかく、その当時は彼女は信念を持ってして遂行したことだったと思う。
ただ20年という月日を牢獄の中で過ごすという時間の使い方は考えてしまう。もちろん彼女は覚悟を持ってやったことだったと思うが。

生まれてこの方、「死ぬ」という出口に向かって人は歩いて行く。人それぞれに出口は違うし、その長さも違う。どこに出るのか、いつ出られるのか、神様次第。
物心つく頃から、やりたいことや欲望が生まれる。単にお腹がすいた、何か食べたいという欲望から、やりたいことが分からず知識欲に没頭する時期もあった。
やがてそれが具体的な目標に変わってくる。
生涯の目標が漠然としてくる。
このころは30歳前後だったろうか、もう少し若かっただろうか。
一般的に家庭を作るのもこの頃だろうと思う。目標の中には「家庭」「子育て」も加わる。
複数の目標が生まれ、目標そのものすらも、より高みを目指す様に変化していく。
漠然とした目標が日々具体的な目標にひとつひとつ置き換わってくる。

重信房子は、20年という月日をどう捉えているのだろうか、機会があったらいつか聞いてみたい。画像に写る彼女の顔は晴れ晴れしく見えなかった。
「これで良かった。」のだろうか?
「後悔・・・。」だったのだろうか?
いずれにしても時は戻ってこない。
若かりし、人生の岐路を正確に判断する経験がなかったと思えるその時に、彼女は、結果として「20年」というひとつの決断を下した。

20年間は長い。

今年69歳になる自分に問う。
人生を20年ずつ刻んだとして、およそ、その三分の一になる連続した20年間、私の人生のどこにこのパーツをあてがうことが出来るだろうか。

重信房子の新聞記事を見ながら、「時」に思いを馳せる。

値上げ

食材価格が上がっている。2~3割は当たり前、中には5割近く上がるのも少なくない。ただでさえお客様数が増えないのに、非常に辛い。
いままでも利益率が低く、客離れに直結する値上げは苦慮していた。

新調理長が就任していろいろと新しい料理を提案してくれる。なかには「えっ」と思う様な料理もある。それも一つや二つじゃなく種類的にもたくさん提案する。
「やる気があるのはOK。元気なのもOK。でも急ぐな。」
と手綱をついつい引きたくなるほど、やる気を見せてくれる。

そんな調理長から提案されたなかにランチのメニューがある。
私、初代調理長の二戸、ホールで働く女性の三人は新宿三丁目にあった「胡座楼」の流れを多かれ少なかれ汲んでいた。私たちや歓ファンのスタンダードが「胡座楼」だったのだ。
コロナ禍で私が厨房で30年ぶりに働くことになったが、体力や筋力の衰えは隠すべくもなく、体力勝負の仕事ははっきり「無理!」と自覚させられる。短期的には可能でも「常時従事」するのは厳しい。時間の逆回しは不可能とあらためて思い知らされる。

で、今度の新調理長、出会ってまだ間もないが、「経営を継続するのであれば、彼に託すしかない。」と痛感する。新調理長は何かしらの欠点も持ち合わせているだろうし、彼の63歳という年齢を加味すると、「5年間勝負」と思う。
彼が「吉」と出るか「凶」と出るかは、彼と出会った私の吉凶であり、彼を選んだ私の吉凶でもある。
私の運が強いかどうか、を試される問題だ。

まずはランチ。彼から提案されたメニューでランチを改変した。
排骨飯(パイコーハン)や咖哩飯(カレーライス)まである。
ラクサ麺という、私が初めて聞いた麺類もある。
彼から提案された料理を中心にランチメニューを組み立てる。
(こりゃぁ覚えるのたいへんだぞ!)
と感じるし、スタッフに混乱も生じるだろう。

「オール1,000円」
これにしよう。
これまでヤキソバ、湯麺、週替わりランチが920円。
原価が低い、手間のかからない麻婆豆腐や担々麺が820円。
それが一律1,000円。
なかには海鮮焼きソバ1,020円、土鍋セットや炒飯セットが1,070円と千円超えのメニューもあったが、これも1,000円。値下げ品もあるのだ。
だが、全体を見ると値上げ幅は大きい。

しかしまだまだコロナ禍が尾を引く現在、値上げしようが値下げしようが関係なくお客様数は少ない。
(値上げするには今しかないかも・・・)

あと一年で70歳を迎える私の体力を考慮すると、「胡座楼」の流れを変える(断ち切る)時期が来たのかも。
値上げは、その新しい波、新しい調理長をアピールするチャンスになれるかも、と身勝手に思う。

ということでちょっぴり高い歓ファンが生まれます。
新しい料理を提案する新調理長、自信がなければ新しい料理はアピールできません。
みなさん、どうぞご期待を。

ウクライナ

5月連休。日本ではゴールデンウィーク。長々と続くコロナ禍が治まりそうとあって、政府はウィズコロナとともに経済を回す方向に舵を切った。おかげでゴールデンウィークは各地で混雑のニュースが入る。
息子たち家族は読売ランドに行ったそうだが人混みは多く、アトラクションに1時間待ちは普通だったと話していた。

歓ファンは3日から5日までお休みだが、初日は家でグータラしていた。夕方息子たち家族と食事をともにし、上記の混雑ぶりを聞いたのが、ヘタに出かけないで良かったと胸をなで下ろす。

そういう平和な日本に、ウクライナで戦禍のニュースは連日入る。
戦禍のウクライナ情報を移し、暴挙したソ連を非難するニュースがいろいろと流れてくる。
日本には憲法第9条に「戦争放棄」がある。
第二次世界大戦に敗北した日本が二度と戦争はすまいと決意した条文だ。
これはいい。
勝っても負けても多大なる負担が双方にかかる。
悲哀が舞い、ともなう遺恨も残る。
戦禍で亡くなる、あるいは亡くなるかも知れない家族を思いやると戦争なんて何のメリットもない。

しかし軍隊を置かない、武装をしない話しとは別な観点が必要と思う。
戦争やが起こす基本的な要因は、私は独断で2つしかないと思っている。
食料と女の奪い合い。食料は生命の維持に直結する食欲。女は子孫を残すという遺伝子レベルの欲求。
これらの欲求が満たされなくなってきた時に、マグマがたまり、集団としての先頭、つまり戦争が起こってくると思う。
食料と女の奪い合い。ほとんど動物レベルの争いだ。
でも人間も動物もレベルの差は、人が思うほどないのでは。

日本と同じ非核三原則を唱えるウクライナのニュースを聞き考えさせられる。
日本が戦争を放棄したとて、戦争しか解決方法がないと考える国から戦争を布告されたら・・・・。
ロシア、北朝鮮、中国。
領土問題を抱え、宣戦布告する可能性がある国だ。
可能性はゼロと言い切れない。

他の国から来た兵隊が日本の女を蹂躙しているのを、私は見ていられるだろうか、と問う。
もうすぐ70歳に届こうかという年の私が想像しても、指をくわえて眺めているということはできない。耐えられない。
体力でヨボヨボだとしても、女や家族をきっと守ろうとする。
戦争があってはならないし、してもいけないと思う。
でも、仕掛けられた時には、この国を守る。

息子夫婦と孫と、妻と5人で会食をしながら、家族の笑顔に(恵まれている)と感じる。その家族を無理矢理引き離される、失う、という惨禍に巻き込まれているウクライナの人たち。
惨禍に巻き込まれていても自分たちの国は自分たちで守る、自分たちの家族は自分で守る意思を示しているウクライナの人たち。

良い結果が訪れます様に。