緊急事態宣言から時短要請へ

3月25日木曜日・・・平日。
ランチ数20名。うち4個はTakeoutなので実質的に来店されたお客様は16名様。
平日コロナ前のランチが60個~70個だったので隔世の感がある。
コロナ禍が小さくなっているか増えているか関係ない。経営的には緊急事態がまだ続いているのだ。

厨房も手持ち無沙汰。
今日の夜の予約はある。6名様。
開店当時からの、濃いお客様だ。
そして定年退職という大きな区切りの送別会。
だがそれのみ。人通りを推察するに夜の予約以外のお客様は期待薄。
これは長引く。ワクチンが出回ったとしても経済回復は長引く。

ま、ヒマなのだ。限りなくヒマなのだ。
私の気持ちを率直に書く。

悲観もしてないし、追い詰められているわけでもない。
ホントに気持ちの上では淡々としている。
なるようにしかならん。
そういう気持ちなのだ。
現時点で打つべく手は打っている。それが効果があるかは別にして。

歓に古参になってきた女性がいる。
前勤務先からだと30年以上の付き合いのある女性だ。
今、歓はこの人抜きでは運営していけない。
それほど私は信頼している人なのだが、本日夜の営業前に少しだけ話す時間があった。
内容は、新入社(現時点では日雇い)した調理師のことについてだった。
コロナ禍で新規雇用はまだリスクが大きい、という質問だった。
「ええ、それはわかってます。雇用を増やすのはもっと先が現実的だというのは。」
「でも、攻勢に出るとしたら、その戦力を準備するとしたら今からやらないと間に合わない。。その準備を今やらないとしたら、逆に店を閉める準備をしなければならない。」
「どちらにしても苦しい選択です。やれところまでやって・・そんな気持ちです。」
と伝えた。

文面だけ読むと、悲壮感あふれているが、冒頭で書いた様に、私の気持ちは淡々としている。
その中で状況次第で、良くなれば(攻め時であれば)攻め、悪くなれば撤退を考え、と戦略も変わってくると思う。
そのタイミングを、判断を間違えないよう、気を配るだけのことだ。

だから、楽観も悲観もしてない。だから苦しくもない。
もし苦しくなるとしたら手元資金がなくなりかけた頃合いか。
もう少しだけ時間が残っている。