いろいろとやれること

ホール中心で仕事をしていた頃は、例えば芸人を呼んで落語だったり漫才だったりマジックだったりとやっていた。そういう友達もいた。
厨房に入り、それが出来なくなった。
「今度は何をやるの?」
と今でもお客様から聞かれるが、言下に
「無理です。」
とにべもない返事をする。
芸人さんを手配し、そのための案内状を作り、顧客に発送する。相手によっては電話やメールで懇願して来て貰う。企画、実行、集客、そして当日の紹興酒カメ開けを含めたイベント進行・・・。これに料理を考え仕入れ仕込み・・・どう考えても無理すぎる。

厨房に入り、お客様と接する機会が断然減った。
お客様の顔を見ることが出来ない。
楽しいことがあったのか、疲れているのか、話したくてきたのか・・・。
何も分からない。
今一番悔しいのは人と接する機会が少なくなったことだ。

でもね、今はね、ちょっと辛抱するときなんだろうね。
そう思っているんだけど、そう思い込もうとしているんだけど。
やっぱり時にはお客様といろいろ話し込みたい。

もしかしてお客様もそう思っているのかも知れない。
私と話したいと・・・。
でも、何回かお店にいても厨房の奥から出てこなければ、お客様も離れるよね。
・・・・・

今日は立秋。
物思いにふける秋が始まった。
メランコリーな秋が始まった。