アルバイト募集

かっぱ食堂。歓ファンの近くにあるイタリアンのお店。
美味しいお店だ。
オーナーである店長とアルバイトの二人で運営している。
アルバイトは二人ほどいて交互に勤務している。基本的に二人でお店を切り回している。
カウンターが角材を建に何本も並べた形、それも長短がそろってない。だからカウンターは手前側にデコボコと面白い形をしている。オーナーのこだわりを感じるが、理由を聞いたことはない。
この近辺の飲食店では、なぜか私が一番落ち着けるお店だ。
パンを使った「パングラタン」「リゾット」そしてデザートの「テラミス」がおすすめ。

かっぱ食堂で、二人いるアルバイトのうち一人が突然辞めたそうだ。一人では回せないために現在週三日ほどお店をお休みしている。
辞めた理由を聞くが、いわゆる五月病(五月ではないのだが・・)らしく、アルバイトがお盆休みに田舎に帰ったら、そのまま上京する気が失せたらしく、電話で「もう辞めます。」とのこと。

次のアルバイトは求人専門の会社を通して探しているそうだ。
募集の時給を聞いておったまげた。
1350円/時!
これでも見つかるかどうか分からないという。
この金額は衝撃だった。
今、歓はギリギリの人数で運営しており、売上的にも今時点での募集はありえない。が、私を含めたスタッフ全員が高齢化しており、事故や傷病などいつ何があってもおかしくない。人材的にも人数的にも余裕がない。売上が回復したら、当然募集はあり得る。
が、しかし、この1350円という時給は考えられない。募集したアルバイトだけを1350円にするわけにもいかない。現メンバーの給与も上げざる得ないだろう。
現スタッフの給与も最低賃金を少し上回る1100円だ。

やっていけるのか!
きゃー!
心中悲鳴が上がる。
社員の給与は上げたい。心からそう思う。
が、その余裕は、今、まったくない。

食材の高騰、人件費の高騰、なのに客足の伸び悩み・・・、というか客足が戻ってきてない。
コロナ禍から難局はいろいろと続いている。