最低賃金の引き上げ。
コロナ禍が収まらず、酒類販売停止や金融機関への圧力などを世間の批判に遭って、即座に撤回。
間を置かず最低賃金の引き上げが発表になった。
このタイミングで何故?
正直な感想だ。
みんな疲弊しきっているはずだ・・・経営者は。
特に飲食店経営者・・・・。
コロナ禍でパートを減らした。
社員も時短でお願いしている。
普通に考えて、給料を払えないからだ。
他の職業に比べて飲食店の時給は低い。最低賃金に近い。
お店によっては法令違反を承知で最低賃金以下で雇うところもある。
賃金は上げたいのだ。
社員の喜ぶ顔を見たいから。
社長の矜持でもあるのだ。
社員が力をすすんで発揮できる環境でないと、会社が伸びていかないことをなにより知っているのが経営者だからだ。
でも、今は会社の存続が最優先課題だ。
今は勤務時間を短縮してでも、休みが多くなったとしても、会社存続が先なのだ。
会社が残れば、雇用数も雇用時間も増やせる。
我慢しろ、我慢しろ、とお願いされ、なるべくそれに添う様にしているつもりなのだが、経営者の力を削いでいく。
まるで国が、足払いし、後ろ髪を引き、通せんぼし、と「溺れる犬をたたく」真似をする。
お客様と話しをするのが好きだから。
お客様の喜ぶ顔を見るのが好きだから。
飲食の仕事が好きだ。
接客の仕事が好きだ。
一度たりとも後悔したことはない。
そんな喜びを飲食に携わる若者たちに伝えたい。
飲食の、接客の仕事に少しでも長く携わって貰いたい。
だから給与を少しでも多く出して上げたい。
仕事の成果を金銭として評価したいから。
最低賃金に近い給与だけど、お願いだから、もう少し辛抱してくれよ。