2025年 1月 の投稿一覧

寝坊

やべっ!
8時にかけておいた目覚ましでいったん起きたものの二度寝をしてしまった。今の時間は・・・と?
あ、時計の針は8時を15分くらいしか回ってない・・間に合う・・

もう10年ほど前から夫婦は別々の部屋で寝ている。同じ布団だと、夜中のトイレなどで起き上がったときに妻を起こしかねない、それよりも気兼ねしないで済むよう、別々な部屋で寝るようになったのだ。
良いか悪いかは知らないが、夜中に本を読んでもゲームをしても妻のことを気にしないで済むようになった。慣れてきたら妻も同様に、どうどうといびき(?)をかくようなった。
そんな妻の部屋に、靴下はおいてある。

シャツやズボンを羽織った後、靴下を取りに妻の部屋に行った。部屋の中は真っ暗だ。入口近くの部屋のスイッチを押す・・・・。
ん?ん?
点かない。どうして・・・?
数回スイッチを点けたり消したりしたが、点灯しない。
部屋の蛍光灯から視線は下にさがった。
暗い部屋の中に、もっこりした布団を発見。
えっ?
妻は私より先にパートに出かけたはずだ!
(えっ、こいつも寝坊したのか?)
寝起きで混乱している頭は状況を把握しようと懸命だ。

えっ、もしかしたら・・・。
妻の部屋の時計を確認した。
あ、まだ5時前だ。えっ、オレの部屋の時計は・・・と部屋に戻ろうとする背中に
「何よ、寝ぼけてるの。こんなに早く起きて、何するのよ。私を巻き添えにしないでよ。」
と、妻も寝起きの間延びした声で私に文句を言う。

もう目覚めた妻を後ろに、今さら忍び足で部屋を出て行った。

スマネェ、スマネェ、もうちょっと寝てくれ・・・・
心のなかで謝っていた。

撮影現場

コロナ禍が明けた頃合いだったと思う。
歓ファンを現場にした映画撮影があった。中国人俳優が中心で撮影しているのだが、スタッフはほとんどが日本人。あ、時々話し込んでいた監督も日本人だったなぁ。と記憶が曖昧なくらい以前の撮影だった。

https://tver.jp/episodes/epzl7k3l5z

上記のサイトで見ることができる。
歓が撮影場所だが、私も出ないし知っている人も出ない。本当に場所だけ提供だ。
スタッフの一人からメールが来て映画が出来上がって配信が始まっていると言う連絡だった。タイトルは「私たちの東京ストーリー」
見た。歓が映っている場面だけを見た。
なんか妙に気恥ずかしい・・・・




年男

巳年の私は今年は年男。
めでたいのかめでたくないのか、よくわかりませんが。
10月で12の倍数、72歳になります。
何らかのおりに書き留めておいた「いずれできなくなる貴重なこと」のなかに
<親孝行できるのは70歳まで>
<健康寿命は男72歳、女75歳>
と、70歳に関した言葉が二つあった。
去年までは、カーネルサンダースがKFCを作ったのが71歳というのがあって、それが励みになっていたが、年齢とともにその言葉も過ぎ去っていった。
そして健康寿命と言われる72歳を迎えた。
可能性だけがどんどん限られていく。

4歳下の弟がどうにも厳しいらしい。ガンだ。直腸ガンだ。
ガンに苛まされて、まだ2年ほどだと思う。もっと短かったかも知れない。
自分の弟だから褒めるのではないが、正義感が強く、情が強く、精悍な男だ。
弟にはいろいろと諭されたことも多々あった。
楽観的に考えたいのだが、息子の話を聞くとどうも厳しい予測らしい。予測が外れると良いのだが。
当の本人はサバサバとしている。生きていることの未練を弟なりに一つ一つ剥がしているようにも感じた。文筆業を生業としている。仕事は今も淡々とこなしている。ただ疲れやすいとも言っていた。疲れやすいのは私も一緒だが、たぶん私とはレベルが違うのだろうと思う。

妻から
「もういい加減自分の身の回りを整理して行きなさいよ。」
「迷惑をかけるような死に方は止めてよ。」
その都度、
「何とかなるさ。時間が解決するよ。」

赤子に返ると言われる還暦からさらに12年一回り。
限られた時間の使い方が、これからの、今年一年の、課題・・・。
そう言って12年一回りが過ぎた。

今年もよろしくお願いします。
老体なりに、もうちょっと頑張ってみます。