夫婦の終わり

数日前のニュース

「警視庁東村山署員が駆け付けたところ、2階の部屋でいずれも90代とみられる男性が布団の上で、女性が男性の足元の絨毯の上で死亡していた。男性は死後1週間程度、女性は1~2日程度経過していた。」

このニュースを見た家内がポツンと
「夫婦でこういう亡くなり方できたらいいね。」
夫婦が別々に生きていた時間が、たった一週間という点に彼女の関心が向いた様だった。

なにげにポツンと漏らした言葉に、私は何も応えなかった。心中は
(ふうん、こいつ、こんなふうに夫婦というのを捉えてるんだ・・。)
そして
(オレで良かったんだ、連れ添いは・・・)

彼女に助けられたことは多々あったが、私が彼女にして上げられたのは、・・・記憶をたどってみたが、ほぼない。誕生日や記念日で、ちょっとしたことでプレゼントしたことはあったが、感動的な彼女に対するプレゼンは思い出せない。
というか、つい最近あった結婚記念日(7月1日)も忘れてた。

「ホントにオレで良かったのか?」と聞きたくなったが、照れくさくて、とてもじゃないが言葉に出来ない。
ま、及第点になる70点はつけられる夫婦だったのかな。
中身は妻90点で、私は60点?
で、二人合わせた平均が70点という所か。

夫婦をしてられるのは、あと10年?20年?くらいかな。
言葉に出来ないけど、よろしくね。