長野市の青木島遊園地が周辺住民の苦情のために廃止。というニュースが流れる。
私が会長を務める商店会も人ごとではない。毎年3月に行うスタンプラリー抽選会の会場に医大通りに隣接する「富久さくら公園」を使う。
ここにもまさしく同じクレームをつける方がいる。
スタンプラリー抽選会は年一回だから、まだいいが、やはり子供の声がうるさいと、公園内にあった遊具が公園内の反対側に移設になった。
それでもまだクレームが来るという。
(へー、どこにでも変人がいるんだ・・・・)
今年3月の抽選会、特等は電動自転車、任天堂SWITCH、Apple Watch、と豪華景品が来客を待っている。
そして、今年は工学院大学の学生たちが子供向けのスライム作りを、ケーブルテレビ局のジェイコムが大きな着ぐるみで歩き回り、会場を盛り立てる。
毎年、新しいグループが少しずつ参加し、年々賑やかになっている。イベントが育ち始めているのだ。
私も公園内のあちこちをまわり、人員が不足しているところへフォローにまわる。商店会長は忙しいのだ。
と・・・、公園の一角に人が集まり、何やらゴチャゴチャしている。
近づくと
「あ、こちらが商店会長です。」
と待ちかねた様に、スタッフが一人の男性に私を紹介する。
「あんたが会長さんかね。子供の声がうるさいんだよ。なんで毎年この公園でやらなきゃいけないんだ。」
噂は聞いていた。この人か。
「あ、うるさかったですか?スミマセンね。」
と、声が届きそうもない子供たちの群れにむかって、口に人差し指を添え
「シーッ!」
「さあ、ちょっと静かにしようね。」
それで、クレームを言った男性に向かって
「これで静かになってくれると良いですね。」
「あんたねぇ、そんなんで静かにならないでしょう。こういうイベントを開催するのはどうなの?」
ちょっと怒り顔。
徹底してすっとぼける。
「そうですね、お天気も良いし、子供たちもうれしいんでしょうね。」
「あんたねぇ・・・:」
途中から様子見に来られた区の職員や区議の方々が遠巻きで様子をうかがっている。
水商売していると、この手のお客様は時々いらっしゃる。
いなしつつ、相手に寄り添うふうをしつつ、解決策をこの男性に尋ねる。
「いろいろ工夫しているんですがねぇ、なには良い手はありませんかねぇ?」
「ま、私ももう少し知恵を絞ってみます。少々お待ちください。」
待って貰うだけで、何かをする気持ちはさらさら無い。
「とにかく静かにさせてくれ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
何のお礼か、言っている私もわからないが、お礼を述べて、男性が去るのを待つ。
文句を言わせたら、怒りは半分程度おさまると私は思っている。こういう相手に出会ったこの男性が不運だったのだ。
私のやり方が良かったとも思わないし、このやり方が通じるとおも思わないが、長野市の青木島遊園地問題、、、、何か方法はないのかな・・・。