知らなかった。
ついこの前まで1,072円だったのが、1,113円!
商売がきつかった。
それでも最低賃金1,072円になった時に、全員の最低時間給を1,100円にした。
精一杯だった。
他の店舗に比べて上げ幅は大きくないんだろうな、と従業員に恐縮しつつギリギリの1,100円で折り合って貰った。
「働けるところがあるから満足ですよ。」
と言ってくれる。建前かも知れないが、この一言で心の負担は軽くなる。
ありがとう。
新聞は読んでいたのだが、1,113円になったというのは見逃していた。
経理を預かる妻と話した。
「1,200円か・・・」
「いや、まだ、1,150円でいいんじゃない。」
「そうか・・」
そういえば、先日のブログで近所の飲食店のアルバイト募集を取り上げた。1,350円での募集におったまげたと書いたのを思い出した。
どこかまだ他人事だったのだろう。
1,113円の記事を見て、「自分事」だということを悟る。
経営はきついが、厨房の募集を考えた。
私が身動き取れないのだ。何より調理に追われて、クローズキッチンに籠もる毎日だ。
そんな状況で、全体を、先行きを見通せない。
目隠しして走っている状態だ。先が見えないから精神的に焦る。
だから厨房から離れる時間が今はとても欲しい。たまに客席に赴いてお客様と話しをするも、新規客が来たとたんに厨房にもどらなければならない。
私も中途半端だが、話し途中で離れる私をみて、お客様もきっとモヤモヤしていることだろう。
私が厨房に入ることのデメリットは多い。
なんとか厨房を離れる工面したいと思うが、今の売上を考えると・・・。
悩みは尽きない。
そういうなかでの最低賃金1,113円の記事。
鼓動が、心拍数が急に上がってきた。