2024年

お節作りが終わった。
昨夜から煮物、焼き物など手のかかるものをやった。厨房が私一人作業だったために今年のお節は一般営業はしなかった。作業時間が読めないため。だから受注数は少ない。早朝から食材の切り込みを始め、11時頃からスタッフが出勤。合わせるように詰め込み作業が始まる。詰め込み作業は小一時間。
簡単な大掃除を終え、スタッフでテーブルを囲み、これまた簡単な打ち上げ。

終わった。今年が終わった。

一人でいろいろとこなす作業はけっこう厳しい。若かりしころは何でもできた。自信もあった。
いまは時間的にも実質的な作業にも、自分の体力を計算に入れないと事を進められない。「老いる」ということはこういうことかとあらためて思い知る。
ま、でも、一年を終えることができた。
由しとすべし。

一人でできる限界を慮り、ひとつひとつの事に向かい、後退できない状況に、どういう進め方、進み方をしなければならないのか。
来年はもっともっと思い知ることになるのだろうと、密かに覚悟を決めん。

数日前に散歩をしながら
「そろそろ終わりを考えてよ。」
「もうゆっくりしてもいいんじゃない。」
「残された人たちに迷惑をかけないようにね。」
と妻から諭される。
返事はしなかったが、

うん、わかってる。
でも終わりって、何だろうね。
いつなんだろうね。
どういう形が一番ベストなんだろうね。
反面、
いや、まだ終わりじゃない。
もうちょっと抗う事と抗うための時間は残ってるよね。

自問自答を繰り返す自分がいた。
新年度も”煩悩”と一問一答しながら、もうちょっと・・・。
何が”もうちょっと”かわからないままに、

この一年間ありがとうございました。
新しい年も、もう少しだけおつきあいくださいませ。