2025年 7月 の投稿一覧

カムチャッカ地震

 時々食事に訪れるイタリアンのお店がある。
なかなか美味しいお店だし、落ち着けるお店だ。
よく利用する。
このお店のオススメは、リゾット、パングラタンなどがある。
私はイケメンだと思っているのだが、主人は頑固な職人風。
料理はけっこうこだわる。でも厨房は一人だから料理の種類には限界がある。
種類は少ないのだが、オリジナルがけっこうある。
フォカッチャもその一つだ。
焼きパンだと思うのだが、しっとりと仕上がっている。
妻も一緒にこの店に行くときにはフォカッチャを必ず注文する。私がアヒージョが好きで注文すると家内が
「アヒージョの油につけて食べるパンも注文して。」
という具合。


カムチャッカ地震がおきた。
津波のニュースが日がな流れる。
家内にとって「震源がロシアのカムチャッカ」とテレビから流れても、どうして津波が日本に押し寄せるか理解できないらしい。
地図上の、日本に覆い被さるようにかかるカムチャッカ半島がわからないせいか?
と問いただすと、ロシアは日本の西にあり、なぜ太平洋側に津波警報がくるのかが理解しずらかったらしい。

妻「カムチャッカって言葉、ほら、パンに似てるじゃない。美味しいパンがあるの?」
はあ?
「いつも行くイタリアンで食べるじゃない。何と言ったっけ?」
「カムチャッカって言わなかった?」
はあ?・・・・・
もしかしてフォカッチャのこと?

家内にとってはパンなのだ。好きなくせにそのフォカッチャの名は覚えてなかったらしい。
イタリアンだよ。それがなんでロシアのカムチャッカなんだよ・・・






胃カメラ

内視鏡検査という。
その検査で江東病院に行った。
朝9時から診察に並ぶ。
いつもは南新宿の病院で月一の診察を受けるのだが、そこで非常勤で看てくれる主治医の正式(?)勤務先が江東病院なのだ。場所は江東区大島。ちょっと遠いがこれは仕方ない。

麻酔がジェル状態のものを口に含ませられて3分間。
時間が来るとそれを飲みほせと。
(えーっと、これは吐き出したいんだけど・・・)
吐き出す汚物入れもない。
医者も看護婦も飲み込むものとじっと私を見つめている。
退路を断たれた私は、口のなかのグジュグジュを無理に飲み干す。
そのあと、身体を横向きにさせられて口に管を挟み込む。
「ぐっと噛んで。」
と医師の指示。
噛んだ管からカメラが入っていく。

おい、おい、止めろ!
口からヘビ(カメラ)を差し込んでる・・・
おい、止めろ!
横向きの顔から涙が、開けっぱなしの口からはヨダレが

麻酔のせいで吐き気はおこらない・・・・・はずだったが。
嘔吐は突然やってくる。
「オエッオエッ!」
昨夜9時から何も食べてない。何も出てくるはずもないのだが、
「オエッオエッ!」
看護婦が私の身体を押さえ、その上から肩をトントンたたいている。
我慢しろというトントン。
トントンの、やっと意味がわかった。
カメラを飲み込むほとんどの患者の肩をたたいたのだろう。
このトントンがなければ立ち上がってただろう。
この時ばかりは看護婦が白衣の天使に見えた。

我慢強い方だと思っているのだが、歳を重ねるごとに耐える体力が小さくなっている。
仮に身体に異変が何か見つかっても、もう身体を切るのも、入院も要いらないな。







殺人事件

 歓近くのマンションで殺人事件が起こった。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyo/region/tokyo-416785

ここは新宿。歌舞伎町も近い。
新宿区で、新宿を冠する町名は1丁目から7丁目まである。
殺人事件が起こったのは新宿六丁目。歓ファンのあるのも新宿六丁目。
そして私が会長を務める医大通り商店会の医大通りは東京医科大学を接して、5丁目6丁目の間を通り抜ける。まさに目と鼻の先で起こった殺人事件なのだ。

何かと問題を起こす歌舞伎町が近くにあるだけあって、物騒なイメージが大きいが、この新宿六丁目は住宅街だ。高齢者も多く、小学、中学、大学と学校も3校ある。町内にどちらかというと閑静なたたずまいをいつもは見せている。
物騒なイメージとはほど遠いのだが、繁華街、ゴールデン街、歌舞伎町のイメージがこの地域までつきまとう。

その繁華街や歌舞伎町に勤める方たちの居住まいという性格が、この新宿六丁目の別な顔でもある。そういう居住まいで起きた事件だ。

警察から私の所へ頻繁に問い合わせが来た。商店会で設置した防犯カメラ画像への問い合わせだ。商店会で設置した街路灯に防犯カメラは取り付けてある。Wi-Fiで防犯カメラの下にパソコンを持って行き、画像を引き出す。
今日はオマケがついた。防犯カメラからの画像の問い合わせがテレビ局からあったのだ。センセーショナル事件だっただけにテレビ局にとって垂涎のネタだったのだろう。

閑静な住宅街の殺人事件はけっこう衝撃的なニュースなのだが、新宿という地名がテレビ局まで引っ張ってきた。

タイトな一日

平日水曜日だったが、本日のランチはお休み。
江東区大島にある江東病院に診察に行った。この病院で勤務する先生が、非常勤で南新宿の病院へ勤めている。この南新宿の病院へは毎月診察に行っている。私の主治医の勤める病院だ。

先月の診察で、
「赤血球の値が微妙に変化しています。赤血球の値が変わるときにはガンの兆候が出ている時です。まだ数値が微妙ですが、一度検査してみませんか?」
という主治医からの申し出だった。
先月末、ガンで亡くなった弟のことがあり、素直に応じた。

病院到着は11時30分を指示されていた。
電車で30分ほどの行程。診察前の待機時間を考えて10時には出発した。
久しぶりの江東病院。7年ほど前前立腺ガンの検査入院以来だ。病院内の診察課の場所も微妙に変わっていた。診察のシステムも微妙に変わっていた。診察票にバーコードが印字されており、それを読み取る仕組みに変わっていた。総合窓口のカウンター内にはけっこうな人数が勤務していた。労働力不足には見えなかったが・・・。

心電図、血液検査、尿検査、レントゲン、CTスキャン、その結果を見て最後に主治医の問診となった。
結果、右肺に微妙な黒点が映っていたという。検査は日を変えて続く。七月の予約を取られた。合計5日間の検査とあいなる。
来週は胃カメラと伝えられた。

右肺の黒点のことを告げた主治医に聞いた。
これがガンの可能性はどのくらいですか?ガンでない可能性はあるのですか?
「いや、まだ小さいですから、影響は極めて小さいです。」
ということはガンが前提の検査と言うことですね。肺と伺いましたが、胃カメラでガンの存在がわかるのですか?
「胃カメラではわかりません。」
じゃあ、なんで胃カメラの検査を?
「この際身体の全ての状態をわかっておきたくて。」
入院はするんですか?
「検査での入院は、今回有りません。」
それは助かります。が、ガンがわかった時はまた身体を切るんですか?
今まで三度身体を切っていますが、切る度に体力がなくなっていきます。
「今度やるときは小さくしか切りませんから。右肺近くの小さな穴から手術が進みます。」
そこまでして長生きする必要がありますか?もう十分生きたんですが。
「大丈夫です。すぐに終わらせます。」
循環器の先生だから、自ら執刀するわけではないのだが、自信を持って答えられた。

検査が終わったのは夕方4時近く。
ほぼ5時間ほど病院に滞在したことになる。
バーコードやQRコードを導入して、病院の作業そのものは効率化したはずなんだが、人員数は減ったとは思えない。待たされる時間が減ったとも思えない。
だれかが楽になったんだろうな・・・。
少なくとも患者は楽になったようには見えないけど・・・。