2025年 8月 の投稿一覧

訃報が続く

従兄弟の訃報が郷里に残る弟より入る。
今朝方亡くなった・・・と。

先日亡くなった末弟と同い年だった。享年67歳。
母の11人兄弟の、同じく末弟だった弟(叔父)の息子。
叔父は鹿児島加治木で寿司屋を営んでいた。その叔父の導きで父は蕎麦屋を近所でオープンさせた。私がまだ10歳の頃。戦禍の癒えぬ日本中がまだまだ貧乏で、蕎麦の出前を学校帰りに当たり前のようにやらされた。

従兄弟は弟と加治木町で同じ小中高を過ごす。
6月弟の訃報で、久しぶりにこの従兄弟に電話をかけた。
3週間ほど前のこと。
従兄弟の電話番号は健在だった。
声音(こわね)も話し方のくせも昔のままだった。
私すら聞き取れない薩摩弁がペラペラ出てくる。
口調の悪態はそのままだが、年相応の弱音があちこちに出てくる。
聞けば、弟と同じガンの余命宣告を受けたそうな。本人曰く、今年いっぱいが山と。
従兄弟は私たち兄弟と同じく麻雀大好きで、鹿児島にいる時分は幾度となく卓を囲んだ。メンバーは6~7名ほどいて、その日の都合で替わったが、私や兄弟、従兄弟はほぼ固定メンバーだった。
そこへ亡くなった末弟が帰ってくると、末弟を交えつつ牌を打った。
畳敷きの上にコタツ台、綠のゴムマットを敷き、手積み麻雀。
タバコをくゆらせながら、それぞれが盲パイする姿が鮮明に蘇ってくる。

今年、弟が逝き、その弟を追うように従兄弟が逝く・・・
なんだかなあ・・・・
寂しいなあ・・・
向こうで麻雀卓を用意してるかな・・・
でも、もう手積み麻雀は勘弁して貰いたいな・・・

アヤコ、最安値

家内との時間はほぼ日曜日だけなのだが、このところ日曜のたびにいろいろな用事が重なり、思うように夫婦の時間が作れなかった。
夕方4時着の 歌舞伎座までのチマキ配達が あり、それが終了後に家内と食事に向かった。途中花園神社での盆踊りがあり、私の知人が多数参加していたこともあり、顔見せ程度の挨拶を終え、新宿サブナードの飲食街に向かった。

食事をしたのは鶏料理の専門店。
家内はビール、私はハイボールを頼み、簡単な食事をオーダーした。
私は5色をあしらった意味合いの五色丼と、家内は親子丼を頼んだ。
時間は夜の8時を回っていたが、店内は盛況だ。
場所がらなのだろうが、私のお店もこのくらい混めば資金繰りも楽なんだろうな・・・と羨ましく感じつつ、妻との時間を楽しんだ。

お互いのグラスと食事をすませた食器が空になった頃合いを見計らってお勘定を店員に頼んだ。
さほどの間を置かずに店員が勘定表を持ってきた。
その勘定表を見ながら家内が
「ねえ、アヤコって見えない?」
ん?
その勘定表を覗くと確かに『アヤコ』と家内の名前に見えなくもない。
そしてその「アヤコ」の欄の値段が980円。

「アヤコ、安ッ!、アヤコが980円で買える!」