眠い

なぜかやったらめったら眠い。

厨房に木製の丸椅子が置いてある。普段は椅子の上に調理用のボールと金ザルが重ねてあり、洗い物(主に調理用のステンレス器など)の水切りとして使っている。
座るには少し硬すぎる椅子に腰掛け、目を閉じること数秒で眠りに落ちる。「オーダーお願いします。」や「いらっしゃいませ」の声で起こされるのだが、うとうとから現実に戻った時はけっこう頭の中がスッキリしている。短時間(数秒数分)でも睡眠の効果はあると思う。

疲れているのかも。高齢者ゆえかも。昨日の酒が手伝っているのかも。夏の寝苦しさのせいかも。
何にしても特技「居眠り」が身につき始めている。
こんなのを特技にしなくても、いずれ「永眠」という長い長い「居眠り免許証」が無料でもらえるのにね。

70歳という年齢はすぐ疲れるくせに元気のチャージはいっこう満タンにならない。
厨房にオーダーが入るとほぼ一人で仕込みの材料を揃える。一人前ずつ冷凍してある肉類をレンジで解凍にかけ、解凍するまで付け合わせる野菜を冷蔵庫に取りに行く。焼きソバや揚げ物など火を通すのに時間がかかるものがあれば、弱火にかけておく。頭がフル回転する。
朝の仕込みもエネルギーがけっこう貯まっているので仕事ははかどる。ほぼお昼までに仕込みを終える様にしている。
が、元気なのもお昼まで。前述した様に枯渇したエネルギーを補填するがように居眠りがちょっこちょっこと始まる。

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あ、また寝てた・・・。