同窓会

 先週日曜日高校の同窓会があった。コロナ禍を経て四年ぶりの同窓会だ。
毎年毎年開催していた同窓会、おそらく14~15回ほど回数を重ねていた。
遠く離れた鹿児島、加治木という町の高校同窓会。私らの学年の総数は420名程度だったはずだ。それが9クラス。
同級生は関東近辺に連絡取れていた人数で40名程度はいたと思う。そのうち毎年20名前後が集まってきた。多いときで30名近くが集まった。

今回17名。
ほぼ四年ぶりに見る顔、顔、顔・・・。
涙が出てきたくなるくらい嬉しい顔、顔、顔・・・。
打算を考えなくてもいい、心が一番素直になるメンバーだし、私が一番元気を貰えるメンバーだ。
心は一瞬で鹿児島、加治木の高校時代に戻る。

調理人に辞めて貰ったために、会の冒頭から私は厨房にて仕事。
みんなには申し訳なかったけど、みんなの胃袋状態は考えずに、料理は早め早めに作って出していた。

男女ほぼ半数ずつ。クラスの違ったメンバーでいっしょに机を並べたことのないメンバーもいたけど、ひとつの教室にいる錯覚を覚える。今では思い出しもしない勉強にいそしみ、ひとつの事をいっしょに「覚える」「考える」という共通の作業をしていた連帯感が蘇る。

年齢的に亡くなったメンバーのことも必然的に話題に上がる。
そしてさほど遠くない、10年、20年くらいの未来に、私も、ここに集まるメンバーもその仲間入りを順次するのだろう。
でも、でも、だから、だから、みんなの顔を見つけることができたこの時間がいとおしい。

全員が70歳になって、私も70歳になって、またみんなの顔が見たいから、またみんなから元気を貰いたいから、もう少し、もう少しだけ頑張ってみようと思う。

物価高騰。家計に響き、まっさきにお父ちゃんの小遣いが減らされる。その小遣いの使い道で外食が一番最初に経費削減される。
難局は続く。
「頑張る」意思は良いとして、こんどは「頑張る」具体的な方法をみつけねば。