雪から一夜明け

寝床から起き上がる。
身体がふだんより重い。
「ヨイッショ!」
年齢とともにこんな場面が多くなる。
それにしても今日は・・・。
片足立ちでズボンをはく。
いつもはなんとかバランスを取って履くズボンなのだが、一本足での身体のバランスがとれない。

身支度を調え店に向かう。
部屋は6階だ。いつものように階段を使って一階まで降りる。
身体が・・・
腰が・・・
背中が・・・
えっ痛い。いつも状態でなく、打撲に似た痛みが全身に走る。
はて?
昨夜は12時近くまで飲んだけど、転んだ覚えもどこかに身体をぶつけた覚えもない。
なんだこの痛み?
階段の手すりを捕まりながら降りる。
ちょっとした弾みで転びそうだし、もしも転んだらやばい!
よっこらよっこらと手すりに助けながら降りる。

雪だ!
昨日の雪かきだ!
この身体の痛みは雪かきした後遺症だ。
今日になって出てきた。
わ、やばい、この痛み、仕事に支障を来す!

70歳という年齢をあらためて痛みを通じて感じる。
鹿児島育ちの私は雪が降るとワクワクしていた。
昨日もそうだ。
雪かきが楽しい・・・・。
楽しいけど・・・そんなこと言ってられない・・
痛い!
雪やコンコン・・・
身体がコンコン・・・
痛い!