非常事態宣言による協力金

ほぼ毎日通帳記帳のため銀行に通う。
本日振込があった。
振込名は「トジタンキヨウ」とあり、金額は186万円。
おそらく「都・時短・協力金」の略だ。
ネット上での申請は2月22日からはじまり私の申請は2月28日だった。
3月5日時点で都の申請受理率は5%とあった。この数値を見て私の分はおそらく遅れるだろうと覚悟していた。が、案外早かった。助かる。

一日6万円。今回申請分は1月8日~2月7日までの31日分だ。
31日×6万円の186万円。
歓ファンの一ヶ月売上は400万円前後。
営業日数25日で割ると一日平均売上は16万円ある。
だから一日6万円の支給は少ない様に見える。
しかしまったく営業しないとなると、仕入れ代金約3割は不要になる。
◎約120万円。
水道電気の光熱費も大幅に減る。月によって変わるが電気ガス水道合わせて約25万円程度。これが4分の一程度まで減る。
◎約63千円。
コロナ禍でも人件費はほぼ削れない(時間調整して貰って多少減額したが)。
家賃も一度も減額してくれない。
よって上記の160万円が浮き、固定費(人件費+家賃)と諸経費(返済、年金、リース代金)がそのまま維持費となる。
人件費を削るのは効果が高いが、営業が通常に戻ったときに稼働できない。
それに何より社員及びその家族の生活維持は会社の責任だ。

時短要請中もランチだけは営業していたので、上記よりも仕入れ金額や光熱費はかかった。
こうしてみると一日6万円ではまったく不足だ。単純に一日平均16万円売り上げるお店に6万円の補填があっても厳しい。

が、一人か、夫婦でやっているお店は、あるいは一日6万円以下の売上しかないお店は6万円補填で充分にまかなえる。おつりがでる。
こういう非常事態は即効性がものを言う。だから優先順位が速さであり、金額の多寡だ。だからある程度の不公平感は仕方ないと思う。

コロナ発生し、パンデミック状態になって一年以上になる。その間に持続化給付金など様々な手当が行われた。当初の一回、二回はやむを得ないとしても、一年以上経った現在でも不公平感が残る施策は・・・・・。

もう少し知恵の絞りようが合ったと思う。
こういう施策に対して火事場泥棒の様な悪用する人たちは必ず出てくる。
そういう悪用させないために作られたガイドラインも複雑怪奇。

給付金、協力金、支援金、助成金、補助金、名前が違うもの。
厚労省、総務省、都、区、それぞれの自治体や団体が配るもの。
融資種類も似た様な名称でいろいろな資金が出ている。
個人で受けるもの、会社で受けるもの、商店会や町会など自治会で受けるもの。

それらを組み合わせると多種多様でとてもじゃないが覚えきれない。
壁には、資金の種類、金額、募集開始時期、募集締め切り日、申請書発送日時、申請受理決定日時、送金受理日などの項目を書き入れ、チェックシートにして貼ってある。
そうしても頭の中は整理がつかず、混同する場合が多々ある。

時短協力金が振り込まれて少しホッとした。
が、素直に喜べない自分がどこかにある。
正規に儲けたお金じゃないから、ギャンブルで得た不労所得に似た金銭だから。

私の中のお金の価値が変わった。
通常に戻ったときに私の金銭感覚も元に戻るだろうか?