2021年 11月 の投稿一覧

幾星霜

今日はめずらしく時間があまった。
緊急事態宣言は終わったが、コロナ禍の影響が続くなか、来客数の伸びは鈍い。
法人需要がまだない。
会社はコロナの再拡大にまだ用心しているようだ。
だから、昼夜を問わずお店は閑散とする日が多い。遅い時間(8時過ぎ)はまったくといって需要(来店)がない。

だから・・・といって私はヒマではない。
協力金、助成金、など申請する書類は多岐にわたる。それも似たような申請が重なるために、自分でもどの助成金か、いつの助成金か、いつまでの助成金か、わからなくなってしまう。
自分なりのワークスケジュール、タイムスケジュールが欠かせない。

それに商店会長としての仕事が加わる。
商店会上げての一大イベントである「医大通り音楽フェスティバル」開催間近であり、本日夜もイベントに向けてのミーティングがあり、その資料作成もある。
チラシポスティングの業者とのやりとりも昨日から数回にわたってあった。
たぶん日本一忙しい商店会長なのだ。

そういうことでお店に関する仕事のほとんどは相棒である女性スタッフに、接客を含めて任せているのだが、それでも私が相手をしなければならないお客様はいる。
いっしょにお酒を飲む場合も少なからずある。
お酒を飲んだ後、パソコンや通常業務はもうやりたくない。
内心、(あれもある、これもある・・・)と焦燥感はあるのだが、お酒のせいにして開き直る。

そんななか時間がぽっかりと空く。
数時間の時間なのだが、自分では
(えっ、何もしなくて良いの?)
と、とても貴重な宝石が見つかったくらいの嬉しさを感じるのだが、逆に、この時間をどう使えば良いのだろう、と戸惑いも感じる。

そのくらいこの年齢になると「時間」がとてもとても貴重に感じる。

11月21日(日)に音楽フェスティバルというイベントがあり、次の日曜日にも予約貸切宴会が入った。
調理長から二週間も休みがなくなる・・・と不満が上がった。
調理長、御年60歳。
いろいろないきさつがあったが、調理長の立場は「個人事業主」であり、社員にはできなかった。だが、働いた分だけ収入は増える。

調理長、まだ若いんだろうな。
調理長の気持ちの中では。
「休まなければ・・・・・」
という気持ちが優先しているのだろう。
だから11月23日勤労感謝の日は全休にした。

なくなったお金や物は後からでも手に入れることができるが、時間だけはどうにもならない。刻一刻失われる貴重な時間、そして残り少ない時間に対して、心から大切に使いたい、と思う。
高齢になったがゆえに感じる、時間という宝。
残り幾星霜・・・・・。

本日のお天気、雨のち雨

二度寝した。
寝坊した。
遅刻だ。
といっても、いつも開店3時間ほど前にはお店に到着している。
自分の中での遅刻は一時間程度だ。
まだ誰も出勤してない。

雨。
冷たい雨だ。
(ありゃぁ。こりゃ、今日のランチはダメだぁ!)
コロナ禍の回復基調がまだ戻りきれぬ状況で、毎日のランチ数は30名前後。
60~70名程度来客数があったコロナ前の、まだ半分程度だ。
この雨で、混んだとしても30名程度しか期待できそうもない。
たぶん10~20名程度だろう。
冷たい雨は、お店の経営状態も雨にする。雨のち雨・・・。

商店会では「医大通り音楽フェスティバル」なるイベントが進行中だ。
商店会の一角に自転車屋があり、そのスペースに即席のステージを作り、新宿界隈で音楽活動しているメンバーを中心5つのバンドが演奏を披露する。
そのステージを中心に商店会員が出店する露店が15店舗。
昨年はコロナで中止になったが、今年で三回目になる。
開催日は11月21日。日曜日。
準備は着々と進んでいる。
一番の心配はお天気。
目の前の医大通りの道路を封鎖して行う、露天のイベントだ。
雨だと中止になる。
今日の雨は降っても良いから、「音楽フェスティバル」当日のお天気は晴れとくれと切に願う。

こういうイベントに使う労力は半端ない。
そしてたくさんの人に協力していただける。
協力して行われるイベントに、これまたたくさんの方々が見に来てくれる。
一人一人の小さな力がたくさん集まって、大きなイベントが出来上がる。
当日までは、いつも忘れていることはないか、やり残していることはないかと、心労が多い。スタッフ全員がこの不安を抱えながら、やり残したことをチェックし、ひとつひとつ潰していく。

(雨のち晴れ・・るといいな。晴れてください。きっと晴れる。)
そんな思いを描きながら、今日の雨を
(今のうち一杯降ってくれ。空がカラカラになるまで降ってくれ。)
自分自身がテルテル坊主になって、お願いしている。

アフターコロナのモチベーション

11月になってもお客さんの戻りは鈍い。
アクセルを思いっきり踏んでも、つんのめる様なブレーキがかかる。
アルコールが解禁になってお客様は増えた。
待ちかねた様に嬉々とした表情でお客様が歓ファンのドアを開けてくる。
私もお客様も、久しぶりに会えた喜びを抑えきれない。
しかし、お客様の絶対数が少ないのだ。
そりゃそうだ。会社がまだ用心している。

今日は予約はなかったが、それでも3名、3名、2名、1名と来店された。
そのお客様も21時10分の今、すべて帰られた。
コロナの影響がまだ残っていて、すぐに回復しないのは分かる。
だからこれ以降のお客様はまったく期待できない。

コロナ前の閉店は、ラストオーダーが22時。閉店が22時30分だった。
お客様の来ない、これからの1時間~2時間弱。
心の中で通常通り営業するか、はたまた早く閉めるか、迷う。
以前はお客様が
「この店は10時までは確実に営業している・・・」
とほろ酔い気分で、締めのラーメンを召し上がりに寄ってくれた。

それが期待できない。
99%に近い数値で来店がないことがわかるのに、お店を閉め切れない。
コロナ前のモチベーションを思い出すのに、あるいは保つのにかなりの努力がいる。
やるせない思いの営業がしばらく続くんだろうな・・・。

どれ、歓ファンより閑なお店に呑みに行くとするか!