巳年の私は今年は年男。
めでたいのかめでたくないのか、よくわかりませんが。
10月で12の倍数、72歳になります。
何らかのおりに書き留めておいた「いずれできなくなる貴重なこと」のなかに
<親孝行できるのは70歳まで>
<健康寿命は男72歳、女75歳>
と、70歳に関した言葉が二つあった。
去年までは、カーネルサンダースがKFCを作ったのが71歳というのがあって、それが励みになっていたが、年齢とともにその言葉も過ぎ去っていった。
そして健康寿命と言われる72歳を迎えた。
可能性だけがどんどん限られていく。
4歳下の弟がどうにも厳しいらしい。ガンだ。直腸ガンだ。
ガンに苛まされて、まだ2年ほどだと思う。もっと短かったかも知れない。
自分の弟だから褒めるのではないが、正義感が強く、情が強く、精悍な男だ。
弟にはいろいろと諭されたことも多々あった。
楽観的に考えたいのだが、息子の話を聞くとどうも厳しい予測らしい。予測が外れると良いのだが。
当の本人はサバサバとしている。生きていることの未練を弟なりに一つ一つ剥がしているようにも感じた。文筆業を生業としている。仕事は今も淡々とこなしている。ただ疲れやすいとも言っていた。疲れやすいのは私も一緒だが、たぶん私とはレベルが違うのだろうと思う。
妻から
「もういい加減自分の身の回りを整理して行きなさいよ。」
「迷惑をかけるような死に方は止めてよ。」
その都度、
「何とかなるさ。時間が解決するよ。」
赤子に返ると言われる還暦からさらに12年一回り。
限られた時間の使い方が、これからの、今年一年の、課題・・・。
そう言って12年一回りが過ぎた。
今年もよろしくお願いします。
老体なりに、もうちょっと頑張ってみます。