夏の終わりに

「夏の終わりに」というタイトルにすると、歌謡曲にでも出てきそうな文句だが、内容は悲惨だ。
8月が今日で終わる。8月の売上最悪だ。
手の打ちようがない・・・・というのが実情だ。
あきらめちゃ駄目だが、打つ手がないというのはひたすら耐え忍ぶしかない。
いろいろと考えてみたが、人が集まることをしちゃ駄目というなら、方法が見えない。

月末は当社の給料日。
今月もなんとかかんとか給料を、ほぼ満額で出すことができた。
もちろんできる限りに時短には協力して貰ったが、働いた分の給与は出すことができた。後は家賃・・・・。

その給料日、給与を渡しながらメモを全員に手渡した。
内容は
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これから(アフターコロナ)について

1、コロナの終焉時期。
・コロナワクチンが市場に出回る時期。
・コロナ感染者数減。
・政府など公的機関からの終息宣言。
・コロナ終焉時期              10月~11月。あるいは来年春頃。

2、コロナ禍による経済状況の回復
      コロナウイルスを抑制しても、落ち込んだ消費回復は時間がかかる。
      私の予想は、コロナ以前に戻るのは2年以上かかるとみる。
      その指標のひとつが忘年会予約数。
コロナはその後押しをした形になったが、昨年10月の消費税増税より消費はかなり重くなった。落ち込んでいる。忘年会シーズンである程度回復しなければ、後継者がいない現在、歓ファンは廃業が視野に入る。とすると、継続か廃業かを判断するのは11月前後。残り3ヶ月ほど。なお、決定は12月末。

3、店舗継続できるかどうかを判断するまでに3ヶ月。
  この3ヶ月で何ができるか。

コロナ禍が収まったとしても、テレワークなど大企業および現在都心部で事業を行っている会社の地方や郊外に向けての分散化が始まる。特に家賃の高い都心4区(千代田、港、中央、新宿)の経済状況回復は鈍い。

これは縮小する会社関連の需要が減ることを意味する。つまり忘年会などは昨年通りに期待できない。逆にお節などは工夫次第で伸びる可能性がある。店舗に行かないデリバリー、テイクアウト、通販と言ったEC(電子取引)サイト需要だ。

4、デリバリー、テイクアウト、通販

ECサイトは、リアル店舗が顧客に見えない分、見せ方に工夫が必要になる。
そして受注、発送業務、入金システムなどこれまでにないオペレーションを学ぶ必要が起こる。食品を扱うだけに、シャショクル(社食用弁当ブランド)などで扱っている弁当業務に匹敵するレベルの衛生管理が必要になってくる。幸いにして、シャショクルで培った経験は大きい。

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と、書いたのはここまで。
現状分析だけだ。対策が書いてない。書けないのだ。
ここまで書きながら、具体的な指示ができない。
情けないリーダーだと、つくづく思う。

8月の終わり。明日から9月。
対外的に変化が起こるだろうか。
こういう他力本願は私の趣旨に合わないのだが。
何かを変えたいと痛切に思うのに、その方法を見つけられない。
テイクアウト、デリバリ、あまり効果が上がってない。

さあ、9月だ。
潮目が変わる。
何かが変わるぞ。
私の中でも、きっと何かが変わるぞ。
きっと・・・・・・。