夜の街。銀座、歌舞伎町

銀座クラブへの出入りを週刊文春にスクープされ、国会議員が謝罪している映像がテレビで流れる。
またか・・・と思う。
テレビまでが自粛警察を率先垂範でやる。
議員のやったことは顰蹙ものだろうが、ここまで騒ぎ立てる必要があるのか、とここでも違和感を感じる。
銀座のクラブだって必死なのだ。
懇意にしているお店から、
「お願いだから来てぇ」
と言われたら・・・私はどのくらい断れるだろうか。

夜8時までの営業だから、8時過ぎは時間がある。
だから飲みにも行きたい。
だけど、知っているお店は自粛でほぼ閉店。
「8時までだけど、来てくれる?」
全部は無理だけど、三回に一回は行くと思う。
だって、そこに勤めている人たちも私のお客様になってくれているのだから。
”飲み”が中心の商売だから、”食い物”をメインに扱っている私たち以上にコロナで経営は追い込まれているし、歩合で働くホステスは逼迫しているはずだ。

銀座のクラブは高いから、ニュースで流すのか。
通っているのが議員だから、ニュースで流すのか。
クラブの立場に立ったコメントは一切聞かれない。

コロナ前は私のお店にも歌舞伎町で働くホステスがランチタイムを手伝っていた。聡明な娘だ。そして魅力的だ。
ランチタイムだって、この娘を目当てに来るお客様がいる。
艶やかな衣装に包まれ、戦闘態勢になった夜の蝶はもっと魅力的に映る。
お店は歌舞伎町だが、銀座同様の費用がかかる。
貧乏の私はもちろん行けない。が、機会あれば裕福なお客様は紹介した。
今でも通っているお客様がいて、歓で食事同伴の後、歌舞伎町の街に消えていく。

今回の出来事は、週刊誌が拾ったネタをテレビが後追い取材。
メディアの頂点に立っているというプライドはないのか。
扇動も度を過ぎている。影響が大きすぎる。
コロナが落ち着けば、早晩テレビ離れは進むと感じる。
実際、私はほとんどテレビを見ない。
ネットでほぼ事足りるのだ。
視聴者はそんなに馬鹿じゃない。