悪魔のレシピ

先日親しい友人との会食が歓ファンであった。
というか私が呼び寄せた。それぞれに数回飲んだりしたことのあるメンバーで、男二人、女二人の組み合わせ。が、けっして合コンではない。楽しい飲み仲間の集いだった。

趣向を凝らした。
「悪魔の食べ合わせレシピ」(講談社1200円)という本を入手した。
読んでみて面白かったので、このメンバーで試食しようと考えた。
みんなには内緒だ。

本のレシピは40種類程度。その中からピックアップして。

1、生ハムと「アイスの実」
アイスクリームで売っている「アイスの実」を生ハムで巻いたもの。
アイスの甘さと生ハムの塩加減がうまいことバランスが取れると、これは美味しい。

2、バナナ&しらす
皮をむき厚くスライスしたバナナの上にシラスを置き、万能ネギを色つけでおいたもの。バナナを厚く切りすぎて、シラスの塩加減が少し負けてしまった。

3、顆粒インスタントコーヒー vs 麻婆豆腐
コクを出すためにインスタントコーヒーを使う手法はある。普通に麻婆豆腐を作り、お客様の目の前でインスタントコーヒーを振りかけた。ただ目分量だったために多く振りかけた人の麻婆はとても苦かった。

4、昆布の佃煮とバターピーナッツ和え
コンビニで買ったバターピーナッツをビニール袋のまま、その上から包丁の背で叩き、粗みじんに。それを佃煮と和えた。昆布のしょっぱさとピーナッツの食感が、うん、これはつまみに美味しい!

5、鯛とキウイソース
肉のハナマサで黒鯛を買ってきた。大きな鯛で名札には一本釣りと書かれていたが、710円。安!
これを薄く刺身にしたてた。キウイはマッチ棒の頭くらいに細かく切って刺身にソースとしてかけた。キウイの酸味が鯛と絡み合って、うん、美味しい!甘くなかったキウイが逆に幸いした。

6、巨峰と大根おろし。
江戸時代の和食文献に「はじき葡萄」という名であったメニューらしい。はじき葡萄は上から菊花をまぶすのだが、これはワケギで代用し、酢醤油をかけて出した。
いける!

7、明太子と千切りリンゴ
皮をむきマッチ棒の長さに切り、袋をとった明太子と合わせる。
これまたリンゴの甘さと明太子の塩加減が合う。

8、納豆プリン。
小鉢に納豆をあけプッチンプリンをダイレクトに置いた。インパクト大。
付属でついていた調味料は使わず、プリンを崩し納豆と混ぜ食べた。インパクトが大きくしばらくは味覚がついて行かなかったが、時間とともに(これもありだね。)と思える。地方によっては納豆に砂糖を入れると聞いた。なるほど!

9、ゆで卵と蜂蜜。
コンビニに買いに行ったのだが蜂蜜がなくメープルシロップで代用。半熟ゆで卵を半割にし君の部分を中心にシロップをかけた。デザートだ。
本にも書いてあったが、確かに黄身の部分は天津甘栗だ。黄身だけを目隠しをしたら栗と言われて違和感はない。

飲み物は、最初はビールだったが、途中からワイン煮代わる。赤にも白にも合う。
メンバーから「中華を食べたかったのに・・・」という一言がついたが、表情を観察すると、食べ合わせの意外さに面白く楽しんでいたようだ。
簡単なレシピだけを見繕ったのだが、作る立場の私も面白かった。

またやろうっと。