ワクチン接種とオネショ

昨日コロナワクチン接種した。

65歳以上であり、基礎疾患のある私にはだいぶ前に接種券が届いていた。
が、打とうか打つまいか決めかねていた。どちらかというと打たなくても良いかな程度の気持ちしかなかった。

5歳年下の妻にも接種件が届いた。
「ねぇ、いつ打ちに行くの?」
「えっ、いつって?」
「私の接種件が届くのを待っていたんじゃないの、一緒に行くつもりで?」
えっ?
私を見ながらがっかりした顔で
「なんだ、待ってたんじゃないんだ・・・」

彼女の両親は山形の米沢で健在に過ごしているが、両方ともに齢は92歳のはずだ。
その両親のところへ行きたかったのらしかったのだが、コロナ禍もあって行けずにいた。
ワクチン接種が済めば、両親の様子を見に山形へ帰れると考えていた様だった。
ワクチン接種にはほとんど興味はなかったのだが、妻のその思いにほだされる結果になった。

接種は待ち時間を入れても30分ほどで終わった。
先生に
「お酒大丈夫ですか?お風呂は?」
「シャワー程度は大丈夫ですが、お酒は絶対ダメです。今日は我慢してください。」
やっぱり・・・・。

注射打った場所が先生の言ったとおり筋肉痛がおきた。痛い。
夜にもなるとその痛さが全身に周り、クターッとなった。
プールに行って1000メートルほど泳いだ疲労感だ。
22時にもなるとだるくて、眠りについてしまった。

深夜3時頃、小便を催し目が覚める。
起きた。起き上がった。
股間を中心としてヒヤーッとする。
えっ、この感覚、もしかして・・・・。
オネショだ。

数年前に前立腺ガンを患いその前立腺を摘除。ガンは治癒したが後遺症として尿障害が残った。おしっこの調整がうまくできないのだ。しかし寝ているときと座っているときは健常人と同じだ。立っているときや歩いているときに尿のコントロールがうまくいかない場合がある。
だから普段はおむつを着用している。
もう数年経って、やり方やギリギリの限界は分かっているつもりだった。

アチャー!
おむつの容量を超えてたようだ。
この段階まで気がつかずに、コロナワクチンの疲労で寝入ってしまっていたのだ。
下着を交換して、再び就寝。

朝。
「ねぇ、なんで(洗濯する)下着が二つもあるの?」
「えっ、濡れてる、これ!」
騒ぐな!大声出すな!
「何で濡れてるの? まさかオネショ?」
とたんに妻は手にした下着を投げ捨てる。
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子供の頃にオネショして、怒った母の顔が妻の上に重なる。
何も言えない・・・・・・・
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