孫と嫁

5歳の男の子の孫と、その母親(嫁)との会話。

5歳は子供が母に向かって小理屈をこね出す頃でもある。
自己主張と、さりとて母親からの関心を勝ち取りたい甘えが同居しながらの、一種の反抗期を母親に見せてくる。
そんな一幕を嫁が披露してくれた。

いつもは子供の主張を余裕を持って受け流す母親なのだが、その日は違った。
賢しそうに言い張る息子の一方的な言葉に、カチンと来た母親が息子に向かってまくし立てたそうな。
その詳しい内容は不明だが、タジタジとなり、追い込まれた息子(孫)が母親にむかって放った言葉。
「言葉の数をたくさん知らない子供に対して、それはたくさんの言葉を知っている大人の対応ですか!」

この切り返し!

いつもと違う母親の強い言葉を浴びせられながら、母親を怒らせた反省をしつつ、劣勢にたたされている立場で、逆転させる言葉を懸命に探しだして放つ。
孫の口をとがらせた顔を思い浮かべながら、
(ああ、この子は賢い。そして相手を慮る方法を身につけてる。)

「ブレード」と呼ばれる流行のコマを、説明書を見ずに組み立てている孫。
この賢さは、きっと私に似たんだな!ふむふむ。