渡辺徹さん

俳優の渡辺徹さんが亡くなった。
ニュースを聞きながら、渡辺さんとの短い出会いを思い出した。

奥さんの榊原郁恵さんと同じくチマキの注文を何度かいただいた。
渡辺さんは配達先で出会ったことはあったが、お店にいらっしゃったことはなかった。
二年ほど前に、その渡辺さんが闘病生活を送っていること、ニュースで知った。
ぶしつけながら一度メールを送った。

「チマキでお世話になっている歓ファンの梅橋です。ニュース見ました。 闘病、頑張って下さい。 私67歳。5年前前立腺癌摘除でキツイ思いをし、未だ尿障害など引きずっています。
ファンの皆さん不死鳥のように立ち上がる渡辺さんを待ってます。
心折れそうになること度々あるでしょうが、どうぞ、また元気な姿を見せて下さい。
「いまやらねばいつできる。 わしがやらねばたれがやる」
108歳で亡くなった平櫛 田中(ひらぐしでんちゅう)という彫刻家が98歳の時に発した言葉です。
この方はまたこういう有名な言葉を座右の銘にしてました。
「六十七十は鼻垂れ小僧。 男盛りは百から百から。 わしもこれからこれから」

渡辺さんから返事をいただいた。
「ありがとうございます。 素敵な言葉大切にこころに留め置きます。」

そう遠くない時期に、私にも私の妻にもやってくることを想像しながら、残された郁恵さんの気持ちに思いを馳せる。
生者必滅の理なれど、やりきれなさが交錯する。

ご冥福を。