お医者様から貰った薬(処方箋)を飲んでいる。
血糖値を下げる薬、血圧を下げる薬、尿酸を下げる薬、そしてそれらから胃を守る胃薬などなど。けっこうな薬量になる。実にカラフル。

薬は月一回の検診日に30日分を処方してもらう。
薬は横7列、縦3列、合計30日分の薬ケースに小分けにする。
それをながめているホール接客の女性がケラケラ笑いながら
「社長、楽しそー!」
と私をからかう。

あと何年生きられるか分からないが、そのうちの貴重な時間をこの薬の小分けに使わされるのが、癪だしそれが勿体ない。

以前、前立腺ガンを患ったときに、ガンの進行を抑えるため女性ホルモンを投滴されたことがあった。ガンの進行は緩和させたのかも知れなかったが、性欲はかなり抑えさせられた。お医者様からは副作用としての説明を受けていたが、こんなにもあらか様に効果があるのにビックリした。
中国だったか日本だったか忘れたが、捕虜か民衆に与える食事の塩分を控えさせたら数ヶ月後には暴動が治まったというのを読んだことがある。

そういうふうに勘ぐると、もしかして、今服用している薬の本当の効能は
「医者の言うことに間違いはない!」
いや、
「税金はしっかり納めなさい。」
「お上(国)の言うことには従順に従いなさい。」
なのかもしれない。