ブログ

オリンパスペン

厨房から久しぶりに「オススメ」の新メニューが出てきた。
昨日5時から、その新料理の撮影をした。
撮った料理の画像で、あらためてメニューを作る。
メニューはリーズナブルなものが12品、一品料理が7品あった。
予約もない店内の、円卓に料理が所狭しと並ぶ。

ロッカーの引き出しにしまっておいたカメラを出す。
撮影予定はあらかじめ聞いていたので、バッテリーは充電していた。
カメラはオリンパスペン。
10万円とか20万円とかする高級なカメラではないのだが、一般機種としては決して見劣りするカメラではない。私はむしろ名器だと思っている。価格、操作の易さ、その割に機能は高い氏、プリントした時の自然の色合い。名器だ。

久しぶりだったので、カメラの機能をいろいろと試しながら撮影した。
(あれ?)
熟知していたはずのカメラの機能だったのに、なんで確かめながら撮影しているのだろう。そしてあらためて気がついた。
カメラを久しく使ってないのだ。

使ってない理由。旅行していないからだ。山に行ってないからだ。
旅にカメラは必須だった。スマホのカメラもあるが、他の用途でバッテリーは駆使する。通話のバッテリーを考えると頻繁には使用できない。

思い返すと旅行らしい旅行は、後楽園店を閉鎖した後、ご苦労さんを兼ねて家内と鬼怒川へ行った時以来だ。確か3月。一年半近く遠出をしてないことになる。

山と輪行(自転車ツーリング)は前立腺摘除の手術をしてから、さらにコロナで家内の実家でもある山形へも行けなかった。普通でなかった一年半の年月を思う。そしてカメラがそれをあらためて思い出させてくれた。

FNSラフ&ミュージック

フジテレビの番組だ。
8月29日。 昨日放映された生番組だ。
その番組に、鶴瓶師匠、急遽出演を依頼された様だ。

前日深夜の2時近くに携帯電話が鳴った。
呼び出し音に、まず家内が目覚め、
「電話だよ。誰・・・こんな時間に?」
と家内は、せっかくの眠りを邪魔されて不機嫌そのものの声。

携帯の表示は「笑福亭鶴瓶」
そこから漏れてくるのは師匠の声。
眠たさ半分、目覚め半分の頭の中で・・・・・・・何だかなぁ・・・。
ファクスとかメールをほとんど使わない師匠、電話での音声やりとりだけ。
チマキの注文を受ける時は、相手先の住所、氏名、電話番号などなど、聞き取りにくい場合が多々。聞き取った内容を清書してショートメールで師匠に送る。
そうしていつも確認して貰っている。

その前日も注文があったが、これも深夜の1時近くの注文。
(ええ加減にしてよ・・・)
連日の深夜注文だ。
でも
これだけ気を許してくれてるんだ、と思い直す。
おかげさまでテレビであれだけ歓ファンのチマキを吹聴してくれた。
ありがたや。
そのテレビを見ながら、
あ、これは生番組だし、急な出演依頼が来たんだな・・と理解した。

フジテレビにチマキを運んだ時に一回玄関口までマネージャーが来てくれ待っていた。夜の7時約束だったが、予定よりも30分早く着いたのにもかかわらず。
テレビ画面を見たら、チマキを入れた発泡スチロールに余計なガムテープなどがくっついていた。
(ありゃ、こんな風にテレビに映ると分かってたら、箱、きれいにしてたのに!)

私より一つ年上の師匠。ほぼ同年代。
「でも、お互い高齢だから、睡眠時間は大切だよ、師匠!」
かくいう私も、睡眠時間はほぼ4~5時間。

長生きしましょうね。こんな出会いとこんなおつきあい、長続きさせましょうね。


八十二歳の訃報

千葉さんの訃報は、けっこうなインパクトが私のなかにあった。
千葉さんのニコニコした顔が今なお私の脳裏に昨日のことの様に蘇ってくる。
82歳ということは、私とは14歳違う。
けど、千葉さんのあの若々しい顔は私と同年代の様に思い、14年という年の差は感じなかった。

そうか、あと14年か・・・。
千葉さんと同い年で亡くなることはないだろうが、ついつい我が年に照らし合わせている自分がいる。
60歳以前・・・いや65歳以前は感じなかった「余生」を、知人の訃報を聞くたび我が事の様に感じてしまう。

感傷?
気持ちが重たくなっているのかな?
虚脱感?
あきらめ?
どれとも違うし、どれもが正解の様な気もする。
今の自分の正確な立ち位置を知っておきたいという、そんな気もする。

仮に80歳で亡くなるとして、残り12年。
12年が長いのか、短いのか。
どちらにしても人生の終盤が見え始めている。
そして、どういう終焉を迎えるか、迎えたいのか。

千葉さんの訃報。
やっぱり寂しい・・。寂しくて、ついつい余計なところへ思いをはせている

千葉真一、亡くなる

訃報が飛び込んできた。
もう82歳になってたんだ。ニュースを見てまず飛び込んできたのが年齢だった。
キーハンター

千葉さんが歓ファンに来ていたのは7~8年前だったと思う。
何が気に入ってくれたのか、ほぼ1ヶ月に一回ほど来てくれてた。
店内がざわめき、遠目に千葉さんをチラチラ見ていた。
知っているお客様を千葉さんのもとへ連れて行き、
「千葉さんのファンなんですよ。」
と紹介した。
お客様はもちろんのこと、千葉さんもニコニコと応じてくれた。

千葉さんとは関係なく、別な日にちにあるテレビ局から取材を申し込まれた。
取材スタッフから芸能人の常連客を聞かれた。
常連客の定義についてスタッフに尋ねたら
「三回以上来店されていると、常連として扱ます。」
といわれた。
三回以上来店されている常連客は、実を言うと歓ファンにはたくさん来ている。
その当時でも遠藤憲一、笑福亭鶴瓶、吉行和子、山下洋輔、・・・。それぞれは三回と言わず10回以上足を運んでいただいた。
千葉真一さんもそのお一人だった。
その名前を伝えると、テレビ局のスタッフがそれぞれの芸能人の事務所に確認を取ってくれた。
千葉さん、即答でOKと言ってくれた。

私とのツーショットはもちろんのこと、従業員やお客様とのツーショットも応じてくださった。
お客様の興奮をそばに、千葉さんはそれをニコニコと眺めていらっしゃった。

もういらっしゃることはないのか・・・・。
これが私の率直な感想だ。
あの日あの場所に座っていらっしゃった千葉さんの姿は、つい最近のことの様に思い出される。
「また来てくださ~い。」
「おう!」
出口で振り返った顔が、そこにある。
ご冥福を。

『火事です!火事です!」

ビーッビーッというけたたましい音とともに
「火事です。火事です。」
と警音警報が流れた。

緊急事態宣言でお店の営業時間を8時までと制限させられ、否応なく閉店時間は早くなった。
お盆休みを14日~16日とし、お店の全休を決め込んだのだが、コロナで帰ってくるなという田舎(家内の実家)の希望があり、子供も孫もいない、妻と二人だけのお盆休み。妻はパート仕事で日曜日しか二人揃わない。
パートに出る妻は、それでもお昼過ぎにはいつも家に帰ってくる。

8月に入り、感染者数4,000~5,000人と報道されるにつれ、お店は極端にヒマになる。例年八月の売上は良くないのだが、コロナ禍、猛暑が拍車を掛ける様に客数が落ちる。
やれる仕事はやったが、お客様が来ないことにはどうしても時間を持て余す。
ということは、妻との時間、家にいる時間が増えることでもある。

食事がワンパターン化する中、餃子や煮込み料理を作ったり、はたまた魚まるごと一本買ってきて、捌いて刺身にしたりと二人でとる食事には工夫をしていた。

食品卸の専門店に行き、食材を見繕っていると焼き肉の具材が特売として並んでいた。美味しそうだ。
(うん、今日は焼き肉にしよう。)
牛タン、ハラミ、カルビ、ロースと美味しそうな所を見繕って、家に持って帰った。

「おい、今日は焼き肉にしようぜ。」
と、奥にしまっていたガスコンロ、焼き肉用鉄板板を出し、部屋に持ち込んだ。
子供たちがそれぞれに独立し、二人だけになって、久しく家での焼き肉なんぞやってなかった。
妻も少し浮かれた感じで準備を始めた。

ガスに火をつけ焼き肉が始まった。
始まった途端、焼き肉特有の匂いとともに煙がモコモト立ち始まる。
「あ、あ、あ・・」
あわてて部屋に干してあった衣服を別な部屋に、妻が移動させる。
その瞬間
「火事です。火事です。」
冒頭の警音が鳴り響く。
(やべー!)
火を止め、焼き肉をコンロごとキッチンに運ぶ。
換気扇のスイッチを入れる。
妻は煙が充満してる部屋のベランダのドアを開け、扇風機を回す。
警音、警報を続く。
「この音、ビル中に鳴り響くの?」
「わからないよ。」
二人とも動転している。

煙が治まり5分ほどしてようやく警音警報が鳴りやむ。
二人して目を合わせ、フーッとため息が出た。
二人焼き肉のワクワク感は吹っ飛び、かわって安堵感が全身を包む。

子供たちを交えて焼き肉をしたのは、一軒家を借りていた時だった。
今は天井が低いマンション暮らし。
すっかり忘れていた。

「ま、良い経験だったな。」
といえば
「焼き肉は、この部屋での焼き肉は、もうダメなんだよ。」
と妻が答える。
二人とも、さほど懲りてない・・・・。

お盆の「緊急事態宣言」

ニュースで
「 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は12日、緊急事態宣言発令でも感染拡大が止まらないことを受け、今後2週間、集中的に対策を強化し、東京都の人出を7月前半に比べて5割減らす必要があるなどとした提言案を示した。」

答えは簡単だよ。簡単に人手を半減できるよ。

お盆の期間だけ、 車の移動だけは規制せず、電車だけを止めりゃいい。
間違いなく半減、いやそれ以上の効果が見込める。
食物などや生活用品などほとんどの物流は車が担っているから、「生活」という点ではほぼ影響ない。

「やる!」
と決めて、その手段を小出しにしてたら効果なんか見込めない。
「やる!」
と決めたら、思い切った手を打ってみようよ、政治家の皆様、いかが?

1分遅刻

長崎で行われて平和祈念式典。
管総理が1分遅刻との記事が流れた。
流したメディアは、読売、東京新聞、日テレ・・・・。
いろいろなメディアが、鬼の首を取った様に一斉に報じる。

1分だよ。それも管総理は時間前にちゃんと到着している。
例え、遅れたにしても、ニュースにするほどの出来事なのか?
一国のリーダーであり、それも自国のリーダーだよ。
報道する側、一貫した理念や優しさを持ち合わせていないのか?
管総理が謝罪したとも報じているが、直接要求してないにしても、謝罪が必要だったのか。
日本が、なんだかギスギスしている。
正義を振りかざすマスメディアの、魔女狩りに似た、弱い者いじめとしか思えない報道に疑問だけが噴出する。
ここまで来ると、マスメディアに対しては不信感しか持てなくなる。

コロナの感染者数に関してもいろいろな情報が飛び交い、何を信用して良いのか分からない。
感染者数が2,000人超えで「月曜日の最高値になった。」
「5,000人の頃より2,000人減った。」
とか、
「世界の中で日本の感染者数はこのくらい少ない。」
などの、人の気持ちが軽くなる様な報道はできないのか。
そもそもPCR検査、私も、私の周りも受けている人はほぼいない。
なのに感染者数・・・・・。
感染者数○○○○人というのは、どこで、何人に検査して、という分母を教えてくださいな。

前にも書いたが、死者数だとか重篤者だとかの数値を出して貰いたい。その数値を基準にして貰いたい。
感染者数は検査して陽性になった人の数だと思うが、検査を受けてない人や、陽性が陰性に変わった人、ワクチンを打っても陽性が出た人、因果関係が不明瞭な数値で、なぜここまで振り回せされなきゃいけないのか?
死者数や重篤者数は確定数だ。こちらを主体に計算し発表した方が信頼性はぐーっと上がると思うのだが。

やたら不安だけをあおるマスメディア、
煽り運転容疑で逮捕しちゃうぞ!

立秋

8月7日。昨日が立秋だった。
暦では秋。

8日、日曜はオリンピックの終わりだが、残暑は続く。
猛暑日が続いていた。
そのなかで厨房の換気扇が壊れた。吸い込みが弱くなり、徐々に空気の排気が少なくなり、ほぼ止まった。
止まった半月ほど前から厨房は灼熱地獄。
業者に依頼したが、モーターが逝ってしまったそうだ。

とにかく急がせた。
そのダクト工事が8月8日、日曜日の今日だ。
朝8時から資材の持ち込みが始まった。
ダクトの大本の機械は屋上に設置してある。
建物は木造鉄筋で築40年以上になり、かなり古い。
重い機材を屋上に設置できず、クーラーの室外機がおけない。
その不安を抱える屋上に換気モーターをロープで引き上げ、古いものと交換する。
台風が近づいていることもあり、天気は小雨模様。
雨の中、作業員が雨カッパを羽織って、脚立で屋上に上がる。
ご苦労様。

建物の外壁に合わせて直径60センチほどの配管を貼り付ける。まだつながってないが、電源を確認しモーターが正常に稼働するかどうかを業者が点検している。
換気が始まるのは間もなくだ。

工事代金はモーターを含めて140万円。
相当な額になる。
しかし厨房従事者の健康には変えられない。
工事に踏み切った。
これで歓の熱い夏は終わりを告げる。

歓ファンにも秋が訪れそうだ。
8月8日。オリンピック終わりの憂愁とともに、歓には過ごしやすい秋が訪れる。

ノーゲスト

夏休みにしている会社もあるのだろう。
連日4000人前後のコロナ感染者数もあるのだろう。
連日続く猛暑日もあるのだろう。
お盆前ということも影響しているのだろう。
ヒマだ。

今週に入り、月曜、水曜のディナー客数はゼロ。つまりノーゲス。
ランチは月曜日こそ46名とそこそこの来店があったが、火曜、水曜と20名前後。
コロナ禍前の平日ランチが、60~70だったので、「減った」という段階の数値ではない。商売をしちゃいけないレベルだ。

私の最近の仕事は助成金や協力金の申請に多くの労力を費やしている。
正直たいへん面倒くさい。
わかりにくいガイドライン。
理解できたとしても、資料作りと各種申請書類(確定申告書、国と都の納税証明書がそれぞれ、営業許可書、賃貸契約書、履歴事項全部証明書、見積もり書、本人確認書、誓約書、・・・。

同じ協力金だとしても、月ごとの申請にそれぞれ必要になってくる。
(えーっと、これは申請してたっけ?まだだっけ?)
と確認することしばしば。
パソコンに協力金、助成金のファイルをしまっているフォルダーも増えた。
『コロナ特別融資』『東京都協力金』『感染拡大防止』・・・
そしてその大枠の中にフォルダーが平均して4~5個作った。
これだけあると頭の中で整理キャパを遙かに超えている。

それでも、今現在のたった一つの生命線だから、・・・・・。
なんだかなぁ・・・何か、違うよな。世の中全部。

ワクチン接種が進むという意味

東京の感染者数が2800人を超えた。
かなりセンセーショナルな数値だ。
記者団にこの数値の説明を求められて東京都は
「以前とは違い、医療体制も整い、ワクチン接種も進んだ。死者が急増することはない。いたずらに不安をあおるはやめていただきたい。」
と説明し、過剰報道に釘を刺した。

こういう発言が欲しい。政治家からも欲しい。
ワクチン接種がすすむということは重症者が増えないことことなのだ。
つまりコロナはすでに単なる「風邪」になりさがっているのだ。

ワクチンを意識的に接種しない方もいる。
この方たちはコロナのリスクより別なリスクを感じたからであり、この方たちの自己責任でワクチン接種を否定されている。
そういう方たちを差し引いていけば、ワクチン接種はほぼほぼ行き渡るのは時間の問題だと思う。

そろそろコロナの終幕を考える時期に来ていると思う。
さあ、政治家の出番だよ。
言葉という力を発揮すべき出番だよ。
間違っても酒屋や金融機関に圧力を加える言葉ではなく、覚悟を決めて
「コロナ終息」もしくは終息に向けての準備を訴えて欲しい。
そういう言葉を発するのは、きっと勇気が要る。
でも、ここしか政治家の出番はない。

ワクチン接種が進むという意味を、明るさがあふれる意味あいを含めて話して欲しい。
そしてマスコミメディアも、不安をあおる報道は終わりにして欲しい。
でないとテレビ離れはもっともっと進むよ。