網膜剥離

前回の続きだ。

貰った紹介状で、朝9時に大久保病院に行く。
緑内障でレーザー照射治療をしたのもこの病院だったが、診療カードは紛失。
なんせ10年ほど前のことだし・・・。
でも受付で念押しされる。
「永久的に使えますから取って置いてくださいね。」

大久保病院では、主に視力や眼底検査、眼の周りの検査がほとんどだった。
それでも9時頃から11時半頃までかかる。
年配の女医さんが
「東京医大を紹介します。今すぐに行ってください。タクシー使われた方がいいですね。」
はあ?
歩いて行ってもおかしくないぐらいの距離。なんてたって東京医大は西新宿。大久保病院は歌舞伎町にある。隣町に等しい。それをタクシー?

「急患あつかいです。紹介状にもそう書きました。」
えっ?オレってそんなに悪いの!

仰せの通りタクシーで東京医大に向かう。
数年前に新しくなったばかりの、ピッカピカの病院だ。

初めてなので、視力検査から、採尿、採血、心電図、レントゲン・・・。
様々な検査を受けた。
途中であちこちから電話があるが、緊急を除いて一切無視。

結果発表。
「手術は7日ですね。入院は三泊四日。10日に退院して貰います。」
「網膜剥離です。網膜に亀裂が入り、そこから血が眼底に流れ出ています。」
「網膜を支えている部分が耐えられなくなっています。重力で網膜が剥げ落ちてきています。」
説明だけを聞いていると、何だかすごい。
けど、痛みは全くない。視力障害という前方が見えないだけだ。
だから、逼迫感がない。
説明を聞いていても
(あ、そう)
何か人ごとの様に坦々と聞いている。
入院ねぇ・・・・。
コロナというご時世柄、面会、付き添いはお断りしてます。
(こっちの方がよっぽどたいへんじゃないか。)
3日間の入院生活で持って行くものを考えるだけで、入院がめんどくさくなる。

ということで、7日から三泊四日の外泊をします。
眼の手術だから、眼の周りにぐるぐる包帯など巻かれたらどうしよう。
本やゲームや・・持って行けるのかな。
時間をどうやって潰そうか。