柿

私は果物の中で柿が一番好きだ。
それも完熟した柿が好物。干し柿も美味しい。
これから柿の季節。楽しみな季節になる。
和菓子職人が後輩に菓子の甘さの基準を教えるのに干し柿の甘さを伝えるという。さもありなん。

仏壇はないが、部屋には先祖をまつっている棚がある。
妻が飾っているものだ。
私の両親、去年亡くなった妻の母、そして弟の写真が飾ってある。
写真の前には、ちょっとした花や、貰ったお菓子や果物なども添えてある。

今日は柿がおいてあった。
柿を指で突いた。
お、ほどよい完熟具合だ・・・
柿は2個。

今日はパートで妻はいない。
そのうちの一個を手にとって台所に持って行く。
包丁で八等分。
スーッ
包丁の刃の通り具合と刃にまとわりつく柿のしずくが熟し具合を教えてくれる。

皮ごとカットした柿を手に取る。ほどよい柔らかさだ。
もうすでに指先が熟した汁でベトベトする。
うーん、甘~い。

夕方になり、妻と入れ替わるように私は仕事に向かった。
職場について間もなく妻からのショートメールが届いた。

「仏様の柿食べたな!」
「仏さんの顔がモグモグしてたよ。」